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Exhibition  |  2025.10.23-2025.11.9

落合由利子写真展「絹ばあちゃんと90年の旅―幻の旧満州に生きて」
https://ogumag.wixsite.com/schedule/single-post/yuriko_ochiai

会期:2025年10月23日(木)~11月9日(日) OPEN: 木金土日
時間:13:00~19:00(入場無料)
会場:ギャラリーOGU MAG (JR田端駅・北口徒歩8分)
https://www.ogumag.com/

【 関連イベント】
◉10月26日(日)17:00より アーティストトーク: 絹さんを語る
要予約、定員20名 参加費:無料
◉10月31日(金) 18:30より 写真家 藤岡亜弥さんとのトークイベント
要予約、定員20名 参加費:1,000円
予約制:OGU MAG店頭 または info@ogumag.com にて受付いたします。

※予約開始日:10/11(土)~
※定員になりましたら、予約受付を終了いたします。ご了承ください。

東京下町に根付いたギャラリー、OGU MAGにて写真展を開催いたします。
ギャラリーに併設されたカフェも、おいしくて素敵です。
会期中全日在廊予定でお待ちしております。

■展示作家ステイトメント

「今が一番幸せだよ」
そう言いながら伊豆半島の中央に位置する天城の山奥で一人、畑を耕しながら暮らす後藤絹さんに初めて会った日、その過酷な人生のあらすじをかいつまんで聞いた。

1913年静岡県藤枝に生まれた絹さんは、看護婦をしていた1939年26歳のとき、家の事情で、当時国策だった開拓団として満州(現中国東北部)に渡る。
開拓団の青年と結婚し三人の子どもを授かるが、夫は召集され、1945年8月9日ソ連軍の侵攻、大混乱の中を転々とする避難生活の中で、三人の子どもを次々と亡くし、難民生活者となる。
そして日本敗戦後、内戦状態となった中国で看護婦免許が絹さんを帰国から遠ざけた。中国共産党八路軍従軍看護婦として「留用」され、後方衛生部隊として3年間従軍する。1949年中華人民共和国成立後は、ハルピン医大で看護婦養成のために働くことになる。
日本敗戦から8年が過ぎた1953年39歳でやっと念願の帰国。シベリア抑留を経て天城山麓に開拓に入っていた夫と再会し再び生活を始める。二人の子どもに恵まれ、その子たちも成人し、それぞれの家族を築いた。夫は他界し、絹さんは一人で畑を耕し日々を暮らしていた。

出会った日から6年間、ときどきふらっとやってくる私を絹さんは暖かく迎えてくれた。「こんな話を聞いて、おもしろいのかい?」なんて言いながらお茶を入れてくれるのだった。
彼女と日常を共有し、その記憶を旅するうちに、今まで実感として感じなかったことを感じるようになった。
例えばこんなことだ。
ひとたび国家の戦争が起これば、星の数ほどの「個人の戦争」が始まる。「戦争」は終戦で終わるものではない。
「亡くなった子どものことは忘れないよ、これは一生ついてまわるの、死ぬまでね」
絹さんの言葉だ。
喜怒哀楽の感情は生きてきた時代が違ってもそんなに違うものではないと思う。絹さんの顔はやはり深い感情が刻まれた顔だった。

絹さんは2015年101歳でこの世を去った。
「生きてきたこと嘘じゃないんだから、話して何が悪いと思うのよ」
絹さんの生きた歴史の断片を未来に向けて伝えたいと思う。

※ 当時の表現のまま「看護婦」を使用しています。


Topics  |  2025.10.05

落合由利子写真集『東欧1989EASTERN EUROPE』好評です。
下記ネットショップより購入できます。
https://yurikoochiai.theshop.jp/items/104883935


Topics  |  2023.12.22

『MEET YOUR ART FESTIVAL2023』
ART EXHIBITION「Intersecting Perceptions -交差する眼差し-」
アーカイブ映像が公開されました。

「わずか4日間のみ公開された現代アート展の展示映像を余すところなく公開!【MYAF2023副音声企画】エキシビションの全貌を映像とともにじっくり解説!展示構成の裏側など制作のエピソードも【解説:山峰潤也キュレーター】」

19:09~22:06
スクリプカリウ落合安奈collaborate with 落合由利子/作品解説がご覧いただけます。

<EXHIBITION ARTIST>
大小島真木、川久保ジョイ、小泉明朗、SIDE CORE、スクリプカリウ 落合 安奈 collaborate with 落合 由利子、竹内公太、西野達、檜皮一彦、百瀬文、森靖、渡辺志桜里

[WEB]
https://www.youtube.com/watch?v=EgqazaVTwjg


Exhibition  |  2023.10.06-2023.10.09

国内最大級のアートとカルチャーの祭典
「MEET YOUR ART FESTIVAL 2023 」のアートエキシビジョンに参加します。

ART EXHIBITION
Intersecting Perceptions - 交差する眼差


会期:2023年10月7日(土) 〜9日(月・祝)
会場:寺田倉庫G1 ビル(天王洲アイル駅下車徒歩5分)
時間:11時〜20時 ※ 6最終日9日は17時まで

見応えある現代アーティストの方々と同じフロアーにて、「わたしの旅のはじまりは、あなたの旅のはじまり」と題して、美術家・スクリプカリウ落合安奈と、写真家・落合由利子のコラボレーション展示をいたします。
会期中は全日在廊しております。

Curator: 山峰潤也
Artist: 大小島真木 / 川久保ジョイ / 小泉明朗 / SIDECORE/EVERYDAY HOLIDAY SQUAD / スクリプカリウ落合安奈 collaborate with 落合由利子/ 竹内公太 / 西野達 / 檜皮一彦 / 百瀬文 / 森靖 / 渡辺志桜里

https://avex.jp/meetyourart/festival/art_exhibition/

Ana Scripcariu-Ochiai collaborate with Yuriko Ochiai スクリプカリウ 落合 安奈 collaborate with 落合 由利子


【展覧会】概要

『MEET YOUR ART FESTIVAL 2023 「Time to Change」』
― 会期|2023年10 月6 日(金)〜9 日(月・祝)
― 会場|天王洲運河エリア一帯
https://avex.jp/meetyourart/festival/


Topics  |  2021.12.07

写真家の大森克己さんにインタビューしていただきました。

メディア / NEWORLD

[前編] https://neworld-magazine.com/magazine/rensai_katsumi-omori_02-1/ [後編] https://neworld-magazine.com/magazine/rensai_katsumi-omori_02-2/


Exhibition  |  2021.09.15-2021.10.03

六本木 ANB Tokyoでの展示のアーカイブ映像です。


https://www.youtube.com/watch?v=nd6fGGzxt5Q

美術家スクリプカリウ落合安奈の個展「わたしの旅のはじまりは、あなたの旅のはじまり」の中で、写真作品展示をしました。
写真家である母と、美術家の娘の作品が交差していきます。
Exhibition archive movie 5min 36s ©︎Ana Scripcariu-Ochiai
Archive movie by Masanobu Nishino


Topics  |  2021.09.25

六本木 ANB Tokyoでの展示「わたしの旅のは、あなたの旅のはじまり」についインタビューしていただきました。

メディア / NEW ART STYLE

https://media.and-art.jp/interview/interview-for-artists/ana_scripucarui-ochiai_exhibition/


Topics  |  2021.09.29

六本木 ANB Tokyoでの展示「わたしの旅のは、あなたの旅のはじまり」についインタビューしていただきました。

メディア/クマ財団

https://kuma-foundation.org/news/5264/


Book review  |  2015.10

『若者から若者への手紙1945←2015』書評に取り上げていただきました。

メディア/ 週刊金曜日 中帰








Book review  |  2013.3

『ときをためる暮らし』書評に取り上げていただきました。

メディア/週刊金曜日











Topics  |  2005.10

『絹ばあちゃんと90年の旅-幻の旧満州に生きて』出版に際してインタビューしていただきました。

メディア / 婦人公論





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